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ゲーム感想:ファミコン探偵倶楽部 笑み男 クリア後感想1(ネタバレ、ネガティブあり)

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ゲーム感想:ファミコン探偵倶楽部 笑み男 クリア後感想1(ネタバレ、ネガティブあり)

ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者/後ろに立つ少女
は、私にとって非常に大事な存在で、ゲームそのものとのかかわりも変えた存在と言っても過言ではない。
ものすごく大好きなゲームであり、その後推理アドベンチャー好きになって今に至っている。

新作が出るなんてまったく思っていなかったが、
今年2024年8月に35年ぶりのまさかの新作「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」が発売されることがわかり、
予約をして、楽しみに待っていた。

発売後、焦らず少しずつ進め、ようやくクリアしたのだが・・・
私の期待した体験とは少し離れてしまったようだ。

★以下、ネタバレを含みます★
★ネガティブな内容を含みます★
※ネガティブなことを書いていますが、好きだからこそというところです

感想2はこちら

**********************************
まず
◆全体の進行の遅さ/神原刑事、福山先輩との会話について

リメイクもそうだったのだが、本作もボイスの出来が非常良かったため(感想2で書くつもりだが)、主人公含めちゃんと全部ボイス付きで進めたとはいえ、全体に進行がとても遅いと感じた。

探偵本人も言っていたが、なかなか核心にせまったり、それぞれのパーツがつながらない。章が進んでも状況が変わらず「もしや20章ぐらいまでいくのだろうか?」なんて思ったりもした。


ただ、プレイ中には、
実際に探偵として捜査しているようなリアルな感触を大事にしているためなのかな、と好意的に受け止めるようにしていた。
誰でもすんなり昔のことを思い出したり、気づいたことがぱっと出るわけでもないので、なんとなく雑談したりしながら徐々に話が進んでいくのは自然で、あえてそのようにしているのだと思ったためだ。
(しかしこの思いは後に裏切られる)

※何かを知っている人に偶然話を聞けて進んじゃうようなご都合主義はもちろんあるが、そのあたりは仕方なし。


そして、そんなふうに好意的に思おうとしてもなお「これ、こんなに長い尺でグダグダ、いる?」と思わされるのが、神原刑事(以降カミ)と福山先輩との会話だ。
事件と関係のない話を何度も形を変えて延々聞かされているのは、やっぱりちょっとどうなんだと思った。
カミも福山先輩も愛すべきキャラではあるが、やりすぎだったと思う。

これも、プレイ中には、
きっとこの雑談が大きな前振りになっているのだ、と思って我慢していた(我慢、である)。
しかし、結局終わってみればあれらの会話にたいして意味もなかったわけで、本当にボリュームの引き延ばしで会話や捜査のテンポを悪化させていたと思う。

香福駅での初めての聞き込みの時など、2人目にカミを呼んでしまったので、通常の聞き込みはほんのちょっとで、あとはカミとの会話になってしまった。聞き込みってなんだ。

カミとは、雑談を繰り返したり接触機会を多くすることで探偵と信頼関係ができたんだよー、みたいなところか、直接的はほとんど絡みのない久瀬先輩のことを知ってもらうものでしかなくって。いいよ、射撃下手は、最後大事なところで発揮されるんでしょうよっていう。


カミよりひどかったのが福山先輩との会話。
福山先輩は、あゆみちゃんと話すと、毎回「〇〇〇なんだ、橘」というように、発言の終わりに「橘」って呼びかけた言い方をするんだけど、これがもう途中から本当に耳についてイライラしてしまった。
彼から聞けた情報が0だとは言わないが、ほんの少しの内容なのに、毎回毎回引き延ばされている印象で、
後半になればなるほど「何やってんだろこれ」と、毎回もってまわって言い方を聞くのも疲れて、ネクタイをもらった後引き止められて「うへーー、またか」とさえ思ってしまった。

福山先輩絡みだと、今まではっきりしなかった、探偵からあゆみちゃんへの気持ちのようなものを垣間見ることが出来たわけだけど、

だからと言って探偵とあゆみちゃんとの間で何か新しい種類の会話があったり、関係性が生まれたり絆が出来たりといった描写は一切なかった

なんだそれー。

今後さらにシリーズの新作を出すことを見据えてなのか違うのかはわからないが、これも人間関係の中でそういうことってあるよねと言われればそれまでだが、
くどいが事件の捜査は進展しないのに、そういうほうばかりの描写が目立つので、うんざりしてしまった。

滝口くんと話をする前のあの、あゆみちゅんとの今までを自慢しあうところとかも、なんかもっと短くたって良かったじゃん、という。

◆なの急展開について/え?終章って・・・
暗転して「終章」と出た時には本当にびっくりした。
まだ何もわかっていないし、何もつながっていなかったからだ。
なので、もしやこれは(探偵君には申し訳ないが)殺されてしまってBAD ENDなのかなと思った

これまでのシリーズは1本道だったが、今回もそうとは限らないし、あまりにも何もわかっていないこの段階では、一部の情報は得てもBAD ENDコースかなと思った。
探偵が峠に向かったかもしれないことを知るのは、偶然出会った工事現場のおいちゃんたちだけ。携帯の充電なし、誰も助けに来れない、これはBAD ENDなはずだと…。

山道を入りながらその思いは強くなるのだが、久瀬刑事の登場でそれは裏切られる。
あーーー、久瀬先輩がここにいるなら、いきなりは死なないのか…

でも、久瀬先輩に追い返されて受け入れたのを見て、
「それ以降何があったか僕は知らない」みたいな諦め系BAD ENDを考えたが、またも裏切られる

村に戻る探偵。
久瀬先輩に銃を向けられたときは、
久瀬先輩が一連の出来事に関わっていても誰も殺してはいないだろうとは思いつつ、見えていなかった何かがあるのかもしれないし、
ああ、やっぱり殺されてBAD ENDかと…

そしてそこから始まる先輩の怒涛の過去の告白…

えええ、そういうのはこんなタイミングで一方的にしかも一気に説明セリフみたいに聞きたくないんだけど

ちゃんと捜査の過程でもう少しわかっていくべき、または、久瀬先輩が通常の状態で何かのきっかけで話してくれたら良かったことのはずなのに…

そして三たび裏切られる、久瀬先輩は引き金を引けなかった。

ああ、もうダメじゃん、続いちゃうじゃん、まさかの本当の終章なのか・・・
きっと今朝の探偵の話から先輩を見張ってくれてたカミがそのうち助けにやってくるよ…

よしわかった、これは純子ENDなんだな、だって、佐々木くんの事件のことも、過去の事件のことものちゃんとわかっていないし、これは純子サイドだけの謎がわかる純子ENDだと思うことにした。

ピンチになる純子と探偵、ああ、でもわかっている死ねないもん・・・
今度こそそれはある意味正しかったのだけど…


◆メインの事件をそんな簡単に片づけられましても…/笑み男編、最終盤にもやもや
佐々木君の死の真相が久瀬先輩からの手紙だけで、あっという間に判明。
もちろん思っていたとおりの、佐々木君は自殺、久瀬先輩は18年前のことをなんとかしたくて死体に紙袋をかぶせ、自殺の証拠を持ち去ったという真相なわけだったが…

なんで今回のメインの事件を、手紙でという形で、いきなりまとめて知らねばならぬのか…
解決も探偵もあったものじゃない、カタルシスもへったくれもない。


また、純子の犯した罪は非常に重く、辞職と兄ちゃんを支えることで…なんてことじゃ償いきれないんじゃ倫理的にも道徳的にも大問題で…もやもや・・・
純子さん周りはなんかもうあなた刑事なのではなんじゃそれみたいなことが多く、佐々木くんのことを通報した時も全然自分の声で通報してて、通報者を探そうとしたら声から探せば簡単だったはずだと思ったし、銃の指紋も探偵のせいにするから握らせてみたいなことを言ってたけど、いやいやあなたのもしっかり残っているよって思ったし、その場にいたんだから硝煙反応だって検査されるのでは?なんて…
行動原理もいまいち掴めず感情移入もできなくて。発言が支離滅裂でも行動原理がおかしくっても、もう少し彼女自身を直接的に知る機会やご本人から心情を聞く機会があったら「ああ、確かに刑事だけど純子ってこういう面あるからしょうがないのかもね」みたいな理解とか、全然違ったと思いますし、もう少し掘り下げて欲しかったところです。


また、誠兄ちゃんの罪はどうなったのかわからずもやもや…
正当防衛なんだろうし、殺されかけ誘拐されたことなどを考慮したのかもだけど、人ひとり死んでいるのに、笑み男編内でそこには触れないってのはありなのだろうか。

そんでもって、カミとの結婚。
え、そんなそぶりとかありましたっけ?もちろん先輩として人として慕っている、とかはわかるけど、”女性として”とかは、もう少し描写しておくべきだったのでは?

さらに、佐々木くんの遺書への探偵のコメント
滝口君の「英介らしい」的なコメントも、自殺を疑っていて心の準備はあったにしたって、それはどうなんだい?と思ったが、
探偵のモノローグで”めぐみちゃんが「前を向く」”的なポジティブな内容にまとまっていたけど、それがもう、違和感しかないー。
自殺でも他殺でも近しい人が死んだことに苦しむのはもちろんだが、自殺があったときに
関わりのある誰しもが「自分と話したあのときのあのことが」とか「あのときああしていれば」と思わずにいられないものだと思う。ましてや直近にひどいことを言ってしまった、という思いのあるめぐみちゃんは、今の段階で前向きになんて考えられるのだろうか。先々はともかく自殺とわかって遺書を見た段階で「前向き」なんてないと感じもやもや…

これ以外にも突っ込みどころはたくさんあって、
例えば鎌田警部のぎっくり腰とか、あんなに引っ張る必要ありましたかね、過去作みたいにあるタイミングで直接話しているときにサクッとするネタで良かったのではないでしょうか。
鎌田警部の登場回数自体も少なく、今回の「警察からは何も言えない」のスタイルで仕方なかったのかもですが、熊田先生、駒田先生のようなかかわりがなく残念。

お化けアパートこと、ミノルの住んでいたアパート付近で登場したジジイも、きっと本当のこと言ってるんだろうなとは思いつつ、
なんでこんなことをなんか突然謎めいた言葉をさしはさんでそれらしくしたアニメみたいなシーンなのかと。回収はミノル編でされるものの、なんか終章にむかっての唐突感がこのあたりから始まった気がする。


エンドロールを見終わって、もやもやがあるものの、まだゲームは終わっていないわけで、ひとまずの純子ENDと自分を納得させて、ミノル編へ…

ミノル編、全体をクリアした後の感想はまた書こうと思います。

感想2はこちら

(ところで佐々木くんにかかってきた電話ってなんだったんだ・・・)
(タクシーの運転手さん、すごい怪しかったけどなんでもなかった・・・)

笑み男 評価  ★★★

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